個人を活かす経理部体制のすすめ(上) ―経理スタッフの意義を見直すことから始めてみよう―
2/6

問題点 改善策 スタッフ スタッフ スタッフ スタッフ ・アドバイス ・配置等の見直し ・提案 支援 提案 気付き 個別の提案を支援し、具体的にどう経営改善に繋げていくかを検討する。 ↓ コスト削減策提案 利益増実現のシステム構築 経理部長 …… �経理部内の会議では,業務の進捗状況の報告がなされるだけで,ディスカッションが交わされることはあまりない。�経営陣の決議事項のインフォメーションは課長・主任までで,スタッフ全員に浸透することはない。�受注の変動にかかわらず,超過勤務時間が減ることはない。�業務の役割分担について,外部折衝は男性,緻密な集計作業は女性,というように暗黙のうちに性別で分けている。いるスタッフの力をさらに活性化し,スタッフ1人ひとりの気付き・提案を早期な段階で汲み取ることができるようになれば,あなたが今後の経営戦略を考える際に大いに役に立つことでしょう。そのためには,あなたが率いる経理部を単なる固定的な事務処理をする集団ではない,“経営に強い経理部”へ変革させることが急務といえます。2チェックリストで,経理部のウィークポイントを確認してみよう●“経理部の強化・改善”をテーマにすると,業務の正確性や効率化を重点に論議が交わされるケースがほとんどです。ある程度規模の大きな企業であれば業務を平準化し,整った業務マニュアルの下,経理業務をローテーション化することで経理部スタッフ全員に実務のノウハウを得とくさせることを“体制強化”と位置づけているところも多いでしょう。もちろん,これらも重要です。ただ,前述したとおりスタッフ1人ひとりは日々,経営に関するコアな生データを取り扱っています。各人の意識改革で“経営アドバイザー”とも言える存在となる可能性を秘めているだけでなく,コストダウン・増益のカギとなる得る方策も見出すことができるかもしれません。ではここで,あなたが率いる経理部はどんな体質なのか,現状を確認するための簡単なチェックリストを用意しました。経営に強い経理部構築の提案2

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です